店を開業するなら、こんな立地がお勧め。店舗選びの成功ポイントをチェック!

店を開業するなら、こんな立地がお勧め。店舗選びの成功ポイントをチェック!

小売業や飲食業を開業する際は、経営者になりたての開業前後に重要課題である『立地』を決めなければなりません。

住まいとは違って、小売店や飲食店の店舗は建物の新しさや家賃・設備以外にも検討すべきことが数多くあります。

そこで、これから小売業や飲食業を開業する方のために、店舗の立地を決める際の成功ポイントをご紹介しましょう。

店舗前の通りは、どのぐらいの人通りがあるか?

一般的な好立地ではなく、“自分の店にとっての好立地”を見つける

店舗の立地を考える際に、最も重要視すべきことは、
「そこで店を開いたときに、はたしてどのぐらいの集客力があるか?」
ということです。

そして、集客力を判断するための大きなポイントとなるのが“人通り”です。

一般的には、都心の駅前にあって人通りの多い場所は、
店舗経営には好立地と言われています。

もちろん便利で人通りの多い都心に店を構えられれば、
それに越したことはありませんが、
誰もが借りたがるような立地はテナント料も高額なので
たとえお客さんが入っても店としての採算が合わないでしょう。

それならば、開業する店舗のターゲットに相応しい客層がいる地域を選ぶなど、
“自分の店にとっての好立地”をピンポイントで探すことができれば、
テナント料に苦しむことなく、順調に売上を上げることができます。

ランチタイムとディナータイムの、人通りの差をチェック

一口に「人通りが多い」と言っても、
日中に人通りが多いのか、それとも夜に多いのかによって
開業する店舗に向いている立地もあれば、そうでない立地もあります。

たとえばラーメン店を開業するなら、日中に人通りが多い立地がベストですが、
居酒屋を開業する場合は、夜になってから賑やかになる場所を選ぶことが重要です。

気になるテナントが見つかったら、
ランチタイムとディナータイムの人通りがどれぐらいあるかを調べ、
店が賑わう時間帯に人通りが多いかどうかを、しっかりとチェックしましょう。

土日と平日の人通りの差をチェック

昼と夜だけでなく、曜日による人通りの違いも調べることが大切です。

たとえば平日に主婦向けの小物を販売する店舗であれば
平日の人通りがなければ始まりませんし、
土日の集客を狙うファミリー向けのレストランであれば、
休日にドッと人が集まる場所が最適です。

また、平日も休日もまんべんなく人通りが欲しい店舗は、
平日だけを見て大丈夫と思わず、両方の人通りをチェックする必要があります。

店舗のあるエリアに、ターゲットとなる客層はいるか?

開業する業態に合った客層がいる立地を選ぶ

店舗のある通りの人通りが多いことがわかっても、
それだけで店が繁盛するとは限りません。

店舗のあるエリアに、ターゲットとなる客層がいなければ、
どんなに人通りがあっても素通りされてしまうからです。

たとえば安さを売りにしている商店街の一角で
若い女性が好むようなおしゃれなカフェを開いても、道行く人は興味を示さないでしょう。

逆に、オフィス街で安くておいしい定食屋を開けば、
口コミでランチタイムにどんどん人が集まってきますし、
味と雰囲気が気に入れば、昼に訪れた人が夜も飲みに来るかもしれません。

業態と客層がピッタリと合っていれば、黙っていても人はやってきます。

このように、自分が開業する業態のターゲットを明確にし、
それに合った立地に店舗を構えることが重要です。

その店舗は、通りを歩く人から見やすいか?

店舗の「視認性」が高いかどうかも、確認しておく

店舗を開業するにあたっては、店舗の「視認性」が高いこともマストの条件です。
視認性とは、目で見たときの見やすさのこと。
自分が開業しようとしている店舗が、通りを歩く人から見やすいかどうか
店舗経営をする上で大きな影響を与えます。

「メインストリートにあるのに、何となく気付かずに通り過ぎてしまう」
という店は、開業の条件が揃っていても、避けた方がいいかもしれません。
存在感の薄い店舗は、流行らない可能性が高いでしょう。

店舗というのは不思議なもので、
「なぜかこのテナントに入る店はうまくいかなくて、すぐに入れ替わってしまう」
というように、お店が長続きしないテナントというのが、
どこの地域にも必ずあります。

これは視認性だけの問題ではありませんが、
間違ってこのようなテナントに入ってしまうと、気持ちの上で落ち込んでしまうので、
店舗の入れ替わりが激しくないかどうかも調べておくのが賢明です。

店舗周辺には、競合店がどのぐらいあるか?

同業態の店舗数と座席数、空席状況をチェックする

店舗前の人通りが多いことを調べ、
業態に合った客層も十分に確保できることがわかり、
なおかつ店舗の視認性も高いことを確認したら、
もうひとつ確認しておきたいことがあります。それは、周辺の競合店の状況です。

立地調査をする際に、店舗周辺の競合店について調べることは、非常に重要です。
もしも競合店がいつも満席で、予約が取れないほど繁盛しているようであれば、
同業態の店を開いても、成功する確率は高いと考えられるからです。

同じ業態の店が周辺に何店舗あり、どのぐらいの座席数があり、
どのぐらい空席があるかなどを、細かくチェックしておきましょう。
また、周辺に店舗向けのテナントが増えているかどうかも
街が活気づいているかどうかを知るためのチェックポイントになります。

ただし、同業態の店が周辺にあまりに多いと
客が分散してお互いに潰し合ってしまうこともあるので、その辺の見極めも必要です。

まとめ

店舗を開業するにあたっては、業態の客層に合った立地を調べ、
周辺の競合店の状況などもチェックしながら、
慎重に開業する場所を選ぶことが大切です。

立地調査にあたっては、こまめに現地に足を運び、
周辺の飲食店や小売店などに入って「この辺の人通りはどうですか?」といった
さり気ない聞き込みをするのもひとつの方法です。
「自分一人だけの力で調べ上げるのは大変」という場合は、
マーケティング会社などに調査を依頼する方法もあるでしょう。

店舗開業にあたって、わからないことやご相談事がある場合は、
横浜のビジョン税理士法人に、お気軽にご連絡ください。
当事務所は創業時の支援に力を入れている税理士事務所ですので、
これから開業を考える方が、着実に店舗経営を成功されるよう
さまざまな点からサポートをさせていただきます。