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「保証協会付き融資」と「プロパー融資」、どう使い分ける?

保証協会付き融資とプロパー融資

保証協会付き融資とプロパー融資。この違いをハッキリと認識していますか?

経営者の中には、自社の受けている融資について保証協会付きかどうか分からない方もいらっしゃいますが、ご自身の受ける融資がどのようなタイプかしっかりと認識しましょう。

今回は二つの融資の特性と、使い分け方についてご紹介します。

 

 

1.銀行が勧めてくるのは「保証協会付き融資」

 

金融機関に融資を申し込むと、まず保証協会付きの融資を勧めてきます。

保証協会という連帯保証人がいることで、銀行にとってはとりっぱぐれを防ぐことが出来ます。保険をかけている状態です。

 

保証協会という保証をつければ、今は20%は金融機関がリスクをとるが、80%は国の機関である保証協会が保証してくれます。つまり、銀行のための保険であって、中小企業の社長を守るための保険ではありません。

 

経営者の方の中には、業績がかたむいて返済ができなくなった時に保証してくれる、と誤解されている方もいますが、代位弁済(企業に代わって保証協会が銀行へ融資の返済をすること)されても、残念ながら社長の借金が無くなることはありません。

 

原則として、年14.6%の遅延損害金が発生し、今度は保証協会から返済を迫られるようになります。保証料を支払ったのは、社長であるにも関わらず、融資を受けた企業に対しては、何の保険もかかっていない、ということになるのです。

 

ただ、「代位返済」となったら「もう破産」「すべてお終い」というわけではありません。

 

65歳を過ぎて、代位返済をされ、年金のなかから月々支払われてる経営者の方もいらっしゃいます。銀行と違い、国の機関ですから払える中で払ってくれればそれでよい、というケースもあります。

 

 2.元銀行員のホンネの話

 

 

・銀行員は、「前例に倣え」。前の担当者が保証協会付き融資を出していたら、現担当者も迷うことなく保証協会付き融資で話を進める。

・プロパー融資より、保証協会付き融資を決めた方が、銀行内の評価が高い。

 

 

銀行にとって、メリットしかないのが「保証協会付き融資」です。

 

3.会社の成長を見据えて、「プロパー融資」実績

 

プロパー融資というのは、保証協会の保証が付かない融資の事です。この場合の融資をした会社が倒産することになったら、ほぼ満額が貸倒れることになり、銀行がすべての損害をかぶることになります。

 

会社の規模が大きくなった際に、保証協会付きの無担保融資だと8,000万円、有担保融資だと2億8,000万円の上限がありますが、プロパー融資の場合それ以上の融資を受けることが可能です。

 

必要になったときに、初めてプロパー融資を申請するとなると、銀行側もなかなか首をたてに振りませんので、年商3億が見えてきたら、実績を積む目的でプロパー融資を申請することも意味があります。

 

もしも、銀行からの飛び込み営業で「少額でもいいのでお金をかりてくれないか」という話があれば、「プロパー融資ならば」と対応することも効果的です。少額のプロパー融資で、実績を積み会社の成長に備えておくのです。

 

 4.まとめ

 

借入がすでにある経営者の方の中には、どの金融機関にいくら借りているのか、どの金融機関が保証協会つき融資なのか、把握していないケースも多いです。

 

たとえば、これまでずっと保証協会付き融資しか出していない金融機関に、唐突にプロパー融資の話を持ち掛けても、建設的な話し合いをすることは難しいですので、是非、会社の借金の棚卸をしてから、銀行と交渉してみて下さい。

 

実際には、金融機関によっては保証協会付き融資の方が企業にとっても有利であることもあるのです。確実な情報を手に入れる為には、銀行が保証協会付き融資を好む背景を理解することが重要です。

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