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『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門』森岡毅

最近よく行くセミナーで、講師の方が毎回おススメするこの本。

家にはありましたが、まだ読んでいなかったので早速開きました。

 

この著書は、文字に引っ張られるようにどんどんと読み進められます。

『マーケティング入門』とだけあって、とても分かりやすく、とても面白く、マーケティングについてが語られています。

 

読み進めてすぐ、つい「マーケターになりたいな」と思ってしまう方も多いと思います。

私もそうでした。

分かりやすくシンプルに解説してありますが、中ほどまで読めばマーケティングいかに難しく重要でその道が厳しいことも理解出来ます。

「マーケターになりたいな」だなんて、大それたことを思ってしまった、とそう感じながらさらに読み進めていると、厳しくもユーモアのある著者が、こう言うのです。

「その職能ではなくとも、著書にあるマーケティング思考を出来る人を私はマーケターと呼びたい」と。

 

かくして「マーケターになりたいな」だなんて、という気恥ずかしさも取り払われ、勢い勇んで最後まで一気読みしてしまいました。

 

『劇的に変わった』USJって?

USJが紛れもなくTDLと並ぶ巨大テーマパークとなって久しいので、森岡毅氏を知らない人には、何が変わったのかと思う方もいるかもしれません。

しかし

・開業翌年の食品賞味期限の偽装問題

・工事ミスによる、工業用水の流れ込み

と聞くと開園当初のくすぶり具合を思い出されるのではないでしょうか。

 

開園の年こそ華々しく1100万人の来場数を集客しましたが、翌年には700万人に落ち込み、3年後あっという間に経営破たんです。

森岡毅氏がUSJに入るやいなや、年100万人の来場者増加、満を持してのハリーポッター成功で開園の年の来場者数を超え、その後もその数は伸びています。

 

森岡毅氏が何をしかけ続けたのかは、是非著書を手にとってみてください。

サクセスストーリーなどではなく、具体的な根拠に基づいた必達の結果であったとすら感じます。

 

消費者視点

鈴木税理士事務所のミッションでも、消費者視点の重要性については多くを割いて述べています。

マーケティングに関するこの著書の中でも、お客様のニーズを掴むことに対する執念にも近い想いが散りばめられています。

 

消費者の方を向いて動く、当然のことではありながら難しいことです。

著者が在籍していたUSJのような大きな会社では、会社の利害、各社員の利害、部門ごとの利害、が一致しないのが自然で、消費者にとってのベストを押し通すことが難しいことがほとんどです。

そこで、多くのメンバーが顔色を伺いながら、丁度いい「落としどころ」を見つけ、商品開発がスタートしてしまうのです。

 

カレーライスが良いか、すき焼きが良いか、会議にかかったとして、優秀なマーケターが頑張らないと、「カレーすき焼き」を作ってしまうのです。

消費者が「カレーライスを食べたい」と感じていることが分かったなら、トップが「すき焼き」といったとしても「カレーライス」を押し通すことが重要なのです。

 

消費者が欲しいのは、1/4インチ穴用のドリルではなく、1/4インチの穴

著書の中で紹介されている、ハーバード大学院教授の格言です。

消費者の潜在ニーズともいえます。その消費者は確かにドリルを欲しがっているけれど、本当に欲しているのは(ドリルであけた)穴。

 

売り手が売っているものは突き詰めると一体何なのか、鋭い洞察といえます。

消費者の根源的な価値に、自社の商品を落とし込むことが重要です。

 

日本企業の伸びしろ

著書の中で、日本国内における優秀なマーケターの不在が述べられています。

また、技術志向の会社が多く、消費者視点がまだまだ深くない企業が多いとも指摘しています。

 

同時に、この技術力の高さに真のマーケティングの力が加われば、日本企業は圧倒的な成長を出来るはずだと予見しています。

確かに、『技術の日本』とよく称されたのも、最近はあまり聞かなくなりましたが、明るい展望には嬉しくなります。

 

まとめ

著書のなかでは、マーケティングフレームワークと言って、具体的な思考手順も詳細に述べられています。

消費者視点を導きだす方法についてもよく分かります。

マーケティングについて全く関心が無かった人でも、その重要性がよく理解出来る本ですので是非読んでみて下さい。

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